2026/09/02 10:08

電気さえ使わないナチュラルワイン!

ランケッレ!

意外と知られていませんが、実はランケッレは壮大なプロジェクトなんです。
イタリア人の葡萄品種学者エンリコ・バケキと出会ったワイン好きのドイツ人クリストフ。
リタイアして暖かいトスカーナで暮らそうとトスカーナに来たのでした。

マレンマの伝統、混植混醸の畑はメルローに植替えられ、
挙句の果てにはスーパートスカーナの終わりと共に耕作放棄されていました。
目先の利益に飛びつき、結局は大切な独自の文化までも失ったマレンマ。

なんとも哀れです。

それを見ていたクリストフとエンリコ。
マレンマの人達は外の世界が羨ましく感じてしまい、
自分達の持つ素晴らしい文化を軽視してしまいますが、
彼等のような部外者には、マレンマの独自の文化の素晴らしさが解ったのです。
協力して昔の混植畑を見つけ再生し始めます。

こうして始まったのがランケッレなんです。
マレンマという捨てられた産地の捨てられたワイン文化を再生したのはドイツ人でした。
そして、それはイタリアの何処にも残っていない貴重な文化だったのです。

足で踏んで発酵開始。移し替えはポンプを使わずにホースで空気を抜いて行い、
フィルターはキッチンペーパーとザル。
樽の洗浄は強力ケルヒャー。
どこまでも背伸びなしの自家製ワイン醸造。
酸化防止剤も何も足しません。
ラベルも手貼り。
ハケでノリを塗って手で抑えてゆっくり。
コルクも手で押し込みます。

何のテクノロジーも何の技術もありませんが、
出来上がったワインは生命力に溢れ、 躍動感があり少しの欠点さえ人柄に思えてしまいます。
混植混醸ワインの楽しさはミネストローネみたいなもの。
色々な野菜をゴッチャ煮する事でしか得られない
複雑なのに馴染んだ美味しさは単一品種ではあり得ません。

コリンド・ロザート2024が最終入港!
イチゴとマンゴー、少しの胡椒とスパイスで エキゾチックな美味しさ!
狙ってない美味しさは最高ですよ!